いつもなら短い道のりが
このときはすごく長く感じた。

「あの、お母さんが、倒れて。。
とにかくっ早く見てください。」

「分かりました。」


助かって。

お母さん。

「美喜!」


「お父さん。」

「美喜、お母さんは?」

「今、
手術室にいる。
まだ、意識不明だって・・・」

「そうか。一人でよくがんばったな。」


お父さん?

どうしてこのときに話してくれなかったの?


お母さんが癌だったこと?

そして、あと5ヶ月の寿命だって事を?