「内にばっかりこもってるから、気分もふさぐんだな、たぶん」



カレンダーに視線を送って、なにやら思いついた感じのハル兄。


その手がようやく顔から離れて、「イタタ……」とほっぺたをさすっていると。



「眞緒、明日学校は?」


「……? 祝日だから休みだけど」


「じゃ、明日は外で授業しよう」


「は? え? 外?」



首をかしげると、



「たまにはリフレッシュしないとな。朝、迎えにくるから。動きやすい格好で待ってろ」


「……? うん。わかった」



って言いながら、よく分かんなかったけど。


とりあえずうなずくと、ハル兄もこくんとうなずいた。


指の跡がついたらしいあたしのほっぺたを見て笑いながら。