「でもまあ、眠れないっていうのはしんどいよな」 「つらひひょ。ってか、いひゃいから」 (つらいよ。ってか、痛いから) 空気の抜けたあたしのほっぺたを、ぐにぐにし続けながらつぶやくハル兄。 「あんまりな、根を詰めてやり過ぎてもダメなんだぞ?」 「わひゃってるけど……、てか、いひゃいって」 (分かってるけど……、てか、痛いって) 「休みの日も、机にかじりついてたんだろ?」 「だっへぇ。やひゃないと伸びひゃいもん」 (だって。やらないと伸びないもん)