「カラダはまだ、こんなにちっこいけどな」 ふっと笑う息が、首筋をかすかに撫でてくる。 ぴくっと肩を揺らすと、ハル兄はもう一度、息だけで笑った。 「覚えてるか? 眞緒」 緊張し過ぎて、いったい、何を問われているのか分からない。 「昔、こうやって寝てただろ? 一緒に」 「………え……?」 「お泊りのときは必ず」 「おとまり……?」 「ハル兄と寝るんだって、お前、オレから離れなかったんだよ。夜になると」 「……あ」 小さいころに見た景色が、淡い色を帯びて、浮かんでくる。