反省してうなだれたあたしの前に、英語の教科書が差し出された。 「お前の弱いとこはこの辺だな」 ハル兄が指さした場所をのぞき込んで、あたしもちゃんと姿勢を正す。 「ここはな、この形容詞に関係している部分で、」 「うん」 勉強モードに入ると、あたしの動揺もおさまった。 落ち着いた低い声が、部屋の中に満ちているからかもしれない。