「あー、じゃあ、オレはコーヒーで。眞緒もそれでいいよな?」 ハル兄が間に入ってくれたことにほっとして、無言のままコクリとうなずくと、 「コーヒーね。了解」 いつもの笑顔に戻ったおかーさんは、食器を洗いはじめた。 「眞緒? ほら、行くぞ」 ハル兄に背中を押されたあたしは、 おかーさんの背中を横目に入れながら、階段をのろのろと上った。