「おかーさんは早く寝なよ。明日も仕事なんでしょ?」 トゲの混じった言葉が出てきちゃって。 「大丈夫よ。あとでお茶持っていってあげるからねー。何がいい? コーヒー? 紅茶?」 「いいよ。自分でやるから」 「お茶くらい、おかーさんがいれるわよ。ね? 何がいい?」 「いいって言ってんじゃんっ」 思わず強い声が出てしまうと、おかーさんは困った顔で首をかたむけた。 しまった、と思いながらも、とがった唇は元に戻らない。