「眞緒」
「……うん?」
いつか、「寝かせない」なんて言う日が来るかもしれないから。
今夜はゆっくり、眠っとけ。
「もう寝るか」
「うん」
――……ちゅ……
濡れた唇をもう一度ついばんでから、耳元でささやく。
「……おやすみ」
「///…おやすみ、ハル兄」
……だから。
そんなにくっつくなっつーの。
とか考えながら、思い切り抱きしめているこの状況。
「……大好き。ハル兄」
もう分かってるから。
何度も言うな。
「好き。大好き」
「……眞緒、黙れ」
「……好き」
「寝ろって。もう」
「だって……寝ちゃうのが、もったいなくて」
「……」
「……ハル兄?」
「オレも……同じ気持ちだ」
けどな?
次に会う時も、またこうしてやるから。
……だから、今夜はおやすみ。
寝かしつけるためのその言葉は、
「眞緒、」
「うん?」
「今度はちゃんと、息しろよ?」
「?」
「……少し、長いから」
「……んっ……」
甘い口づけのせいで、しばらく言えなかった。
“Good night baby…”
―END―


