今までは、
幼なじみという概念があったから……セーブ出来ていたのだと、改めて気づいて自嘲する。
「AかBか確かめたいって。オレが今、そう思ってたらどうする?」
「……? AかB?」
触れるか触れないか。
そのくらいのタッチでそっと手のひらを置く。
「お前の、ここ」
「……ええっ?///」
慌てる顔に笑ってから、オスとしての感情をかろうじて閉じ込めた。
「そんなに固まるなって。……怖いことはしないから」
「……うん」
「……けど、これはいいよな?」
「なに……?」
親指の腹で確かめた唇は、小さくて、幼い。
「………キス」
少しだけ開いたそこに、そっと自分を重ね合わせると、
「……っ……」
小さな肩がぴくりと震えた。


