……返事、早いとこ出さねぇとな。 なんて考えていると、小さく鼻をすする音が聞こえてきた。 オレを困らせないようにと気を使ってるんだろう。 顔を伏せたままで、もぞもぞと涙をふいている。 かける言葉に迷い、そっと髪をなでると、ややあってから小さな声がつぶやいた。 「ハル兄……」 「うん?」 「あたし、今夜のこと……一生の思い出にする」