「ちゃんと温まったのか?」


「……う、うん」



部屋に戻ったあたしに声をかけたハル兄の表情は……まだ固い。


やっぱり……怒ってるみたい。



……だけど。



「ちょっとデカイな、その服」



おそらく所在無げに立っていたあたしの腕を取って、くるくると腕まくりをしてくれている。



「……///……」



たったそれだけのことなのに、顔が熱い。




どうしよう……ウレシイ。