けれど。 この幼なじみは、オレの教えることにいちいち感動して喜んでくれている。 難しい顔をしたかと思えば、ぱっと明るくなったり。 うなったり、納得したり、はしゃいだり。 オレの説明を聞き逃すまいと、一生懸命だ。 そんな姿を見ているうちに、 軽い気持ちで教えることなどできないと心を入れ替えるまでになった。 いや、それだけじゃない。 『ハル兄は先生に向いてると思うよっ!』 背を向けていた夢に、再び向き合うきっかけをくれたのが眞緒だった。