「じゃ!」


「ちょっと! さっき300円って言ったじゃないの、アンタっ」


「口がすべったの!」


「これじゃパンしか食べれないじゃないのっ」


「今日からおにぎり100円セールだからっ」


「そーいう意味じゃないわよっ。お茶くらい飲みたいのよ、アタシだって!」


「健闘を祈る! またねっ」



オネエの声を振り切って、あたしは家に向かってダッシュした。