突然かかってきた電話に首をかしげると、 『あの子ったら、何にも言わないで出ていっちゃって。ハルくんも、聞いてないよね? ごめんね、面倒みてやってね』 「……あの?」 くわしく聞けば、オレに会うために新幹線に乗ったというもので。 しかも、 『もうすぐ着くっていうのよー』 「……マジで急ですね」 何かのときのために、おばさんにはケータイ番号を伝えていたが、眞緒には教えていなかった。 人で溢れた東京駅でオロオロしている姿が、容易に想像できた。