「波乱? え? どんな?」


「いろいろよ。いろいろ」


「いろいろって。それじゃ占いにならないじゃん」


「あたしは予感って言ったのよ。予言じゃないわ」


「……ウソでもいいからさ、具体的に言ってよ、たまには」


「あたしの予感は当たるのよ、案外」


「案外、とか付けないでよ」



ふ~っと腰を元の位置に戻して、腕時計を見るとPM7:00。



「あ、帰んなきゃっ」



今日から来るんだ、ハル兄。