そのまま数秒間。



黙ったまま見つめられて、途端に恥ずかしくなる。




「……だ、め……?」




うつむきながら、小声で問うと。




「おいで」




背中に回された両腕に、優しく包まれて。



広い胸の中へ、柔らかく引き込まれた。