後片づけを終えて、ハル兄が紅茶を準備してくれているころ、 そっと開いたカーテンの向こう側はすっかり夜だった。 初春の夜空は、ぼんやりしている感じ。 黒の中に埋まったお月さまの輪郭もあいまいだ。 「……オネエの占い、当たるかな……」 「月」のカードが示していたあたしの今の状況も、 あのお月さまみたいに、明確なものじゃない。 どこか不安定で、はかなげだ。 でも。 明日になれば、太陽がのぼる。 その空が、すっきり青く晴れ渡っていればいいな……って。 そう思いながら、短い息を吐いた。