「お、おじゃまします……」 そろそろと足を踏み入れた部屋の中は、すっきりキレイに片付いていた。 思いがけず訪れたふたりきりの状態をうれしくも思ったけど、 ふと視線を向けた黒いデスクの上には、本やノートが山積みになっていて。 あたしはちょっと、気が引けた。 「……ごめんね、ハル兄」 「ん?」 「やっぱりさ、急だったよね? 忙しいのにごめんなさい」 謝ると、 「断るすきも与えなかったくせに」 苦笑するハル兄。