「……久しぶりっ! ハル兄っ」



平気なふりして近付いたつもりだったけど、


駆け出していた足と上ずった声は、興奮と緊張と嬉しさ丸出し。



「元気そうだな。その様子だとイイ報告が聞けそうだけど?」



そんなあたしをほほ笑んで見おろすハル兄は、さすが余裕の構えだ。



「きょ、今日ねっ、発表日だったんだ」


「うん、知ってる。てか、それを伝えに来たんだろ?」


「合格したよ! あたし、合格した!」


「おおーっ。やったなー」



ぐりぐりぐりぐりっ。



大げさに撫でられた髪は、静電気ですごいことになったけど。



……ああぁぁ……すっごいウレシイ。