「アンタさ、これからどこかに行くの?」 「ああ、うん。ハル兄に会いに行くんだ。合格の報告に。東京に」 「そう。じゃあ、占ってあげるわ。この前のおわびに」 返事をするより先に、テーブルの上ではカードシャッフルが開始されている。 「いいところでストップって言いなさい」 気のせいか、オネエの表情がいつもと違う。 なんて言うか、占い師の風格が出ている。 別にいいのに~なんて思っていたあたしも、 背筋を伸ばしてカードに集中することにした。