「ムカつくわねって言わないんだね、今日は」 「人のシアワセをねたまないことにしたのよ」 そう言ったオネエは、お肉屋さんに分厚いステーキ肉を注文している。 “帰りに引き取るわ”と残して、いつもの場所へ歩き出したオネエのあとを、あわてて追いかけた。 「店、もう開くの?」 「早目に開店することにしたのよ、最近」 「へぇ。なんで?」 「盛況だからよ」 ウソだろ、とココロで突っ込みつつ、セットされた椅子に腰かける。