「そんな高い肉、買うの?」 下からのぞきこんだあたしに、オネエは目を見開いた。 「何よ。びっくりしたじゃない。いきなり声かけんじゃないわよ」 「誰かからお金でももらったわけ?」 わざと意地悪く言ってみせる。 「ふん。違うわよ。自腹よ」 「ふーん」 「元気そうね。顔がイキイキしてるわ」 「うん。あのね、あたし大学に合格したんだ。さっき発表見てきたの」 「あらそう。おめでとう。良かったわね」 相変わらずそっけない言い方だけど。 オネエは普通に祝福の言葉をくれた。