「おやすみ。……ハル兄」



小さくつぶやいて、静かにまぶたを閉じる。


あの腕の中のぬくもりを思い浮かべながら。




その日見た夢は、


あたしの隣で目を細める、お日さまみたいなハル兄の笑顔だった。