☆ありがとう、おかーさん __________ ハル兄が心配してくれたように寝過ごすこともなく、 新幹線は正確な時間であたしを地元まで運んでくれた。 窓の外に見える商店街の明かりはすっかり落とされて、街灯だけが点々と連なっている。 あと30分もすればAM0:00ともあって、 ホームにも構内にも、あたしの他には数人の人しか歩いていなかった。