「寒いから。中に入ってろ」 「……いい。ここにいる」 きゅっと手をにぎって、唇を真一文字に引き締める。 離したくない。帰りたくない。 そんな気持ちが、あからさまに伝わっちゃってるはず。 大人になりたい気持ちとは裏腹に、やってることはやっぱり子ども。 すぐにでも、そっちに戻りたい。 ハル兄の、腕の中に。 「手。そろそろ離さないと」 「……」 「眞緒?」 「……やだ」