「……帰りたく、ないな……」 聞こえないように。 うつむいてぽつりと漏らした言葉は、ホームを撫でる風に飛ばされていく。 明日も学校だし。 あたしはただの幼なじみだし。 ハル兄にとっては、妹みたいなものだし。 そばにいることを望んだって、どうしようもない。