「ハル兄に再会できて、カテキョしてもらって……よかった」


……ありがとう、と心からの気持ちが音になってこぼれると、



「眞緒」


「うん?」


「急に大人になったな」



優しい声。


あっかい笑顔。


ハル兄にほめられると、無条件にうれしい。



「まーね」



ちょっと得意ぶってこたえると、


片手で頬杖をついたハル兄は、もう一度、陽だまりみたいにほほ笑んだ。