「驚くなよ? オネエは買われてたんだ」 「買われてた? え? 肉に?」 「バカかお前は。人にだよ。人に金で買われてたんだ」 「え? なに? よく分かんないんだけど」 「あのな、」 腕を組んだハル兄は、半分楽しんでいる様子。 「高額な料金を支払ってもらう代わりに、ウソの情報を与える」 「?」 「まだ、ピンとこないか?」 「うん。分かんない」 やれやれ。 形のいい眉が、八の字に下がる。