『でも良かったぁ。眞緒が無事で』 はぁ~、というでっかい安堵のため息が耳元に届く。 『本当に心配したんだからね。心臓が止まるかと思ったんだから。牛乳くらい拭いてから出ていきなさい』 珍しく強い口調だ。 『もう、こんなことごめんだからね。どこかに行くときは必ず前もって連絡すること。分かった?』 「うん、ごめん」 前の座席に向かって首を折ると、 車内アナウンスが、もうすぐ到着することを告げた。