「……でね、気づいたら新幹線に乗っちゃってたっていう」 『お礼が言いたかったの?』 「え? う、うん……」 曖昧な返事をすると、『そっか』とおかーさんはつぶやいた。 『優しいね、ハルくん』 「……うん」 『おかーさん、好きになっちゃいそう』 「……」 冗談なのか本気なのか、 くすくす笑うおかーさんの声は、ちょっと安心したような雰囲気だ。