☆母親のカン
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――ブー・ブー・ブー……



なんか音がすると思ったら、バッグの中でケータイが震えていた。


見ると、おかーさんからだ。



「あ、なんにも言わないで来ちゃったっ……」



ヤバい、と思いつつ、通話ボタンを押す。



「……もしもし?」


『眞緒っ? どうしたのっ? 大丈夫なのっ?』