窓の外の景色は、スピードのわりにゆっくりと流れていく。 ぼんやりとその景色を見ていたら、急にトンネルに突入してびっくりした。 黒い窓に映った自分の顔は、口を開けていて、まぬけだ。 「……なにしてんだ? あたし」 ホントに……子どもだなぁ。 そう思ったらちょっと笑えた。