「ハル兄の教え方はすごく分かりやすくて。すっごく助かりました」 「ホント? よかったー」 「あの、それで……ハル兄はいますか?」 思わず電話なんてかけてしまったけど。 「あ、陽斗ねー、東京に戻ったのよ、今日」 「え? ……東京に?」 「そろそろ卒論にも本腰入れないといけないからって」 「卒論……」 そっか。 ハル兄は4年生だ。 就活に加えて、そういうものもあったんだ。