その横顔が、たまに疲れていたことも知ってたのに。
休憩中に、あくびをしていたこともあったのに。
あたしは、自分のことばっかりで。
ハル兄のことなんて、全然考えてあげてなかったんだ。
「眞緒? なんだよ。ぼけっとして」
「あ、ううん。何でもない。てかハル兄、」
「ん?」
「……ありがとう」
「? 何が? つーかお前、この前からヘンだな」
あたしは、こうしてお礼を言うことしか出来ない。
お返しなんかも出来ない。
就職をあっせんしてくれるような彼女がいてくれて良かった。
……って、普通にそう思えればいいのに。
隣にハル兄が座ると、ちくんと胸が痛んだ。


