「ハル兄が来たら、上で待ってるって言って。よけいなことは言わないでよね」 困惑顔のおかーさんに背を向けたあたしは、自分の部屋に上がった。 「はぁ……」 テーブルの前に座って。 きつく抱えたヒザに顔を伏せる。 勉強どころの気分じゃないけど、 今夜で最後の授業なんだから、暗い顔はしないでいようと自分に言い聞かせて。