聞き返すと、オネエはまた水晶磨きを始めた。
「それだけよ。気をつけて帰りなさい」
「……うん。っていうか……」
「なに?」
「自分が占ったことなんだからもっと自信持ってくれない?」
「……ふん」
「このあいだの占いは当たったんだから。オネエさ、本気だせばスゴイと思うよ」
「ふん」
「それに……」
口をつぐんだあたしを、オネエの真っ黒なまぶたがちらりと見上げた。
「いいんだ。今日で終わりにするって決めたから」
「……そう」
「ハル兄をダメになんてしたくないもん。……それでいいんだよ。だって……」
それが、ハル兄のためなんだから。


