「あたし……今日は疲れたからもう寝る」 「眞緒、」 「シチューは明日食べるからっ。だからもう出てってっ」 布団の中にもぐり込んだあたしは、おかーさんが部屋を出ていくまで押し黙っていた。 ひどいことは散々言えたのに、 おかーさんと同じ言葉を、とうとう口にすることはできずに。