あたしの頬が、自然にぴくっと反応した。 “ね? そうしなよ?” 自転車置き場で……彼女がハル兄に言っていた言葉だ。 あれは、その話をしていたんだ……。 「昔ね、パパも陽斗に会ったことがあってさ、結構気にいってくれてたんだよね。あたしが頼めばOKしてくれると思うし」 ほんの一瞬、口を閉ざした彼女は、 「あなた次第ってことだよ?」 あたしの顔をのぞき込んだ。 何かを企んでるような目つきで。 「……あたし……次第?」 ……って、なにがだろう?