「今日は? イケメンの日?」 「ううん。今日はなし」 「あら、さみしいわね」 「うん。……あ、別にっ」 言い直すと、オネエは「ふふん」と笑った。 「ま、気をつけて帰りなさいよ」 「うん」 バイバイと立ち上がったあたしは、商店街を抜けて家へ向った。 そろそろマフラー欲しいかな、とか、のん気に考えながら。 オネエの占いが、まさか本当に当たってしまうとは思わずに。