「告白はしたの?」 「してないよ。てか、するわけないじゃん」 「どうしてよ。好きなんでしょ?」 「好きとか……分かんないもん。まだ」 「アンタ、恋焦がれて失恋してって経験がないのね」 「悪かったね。てか、関係ないじゃん、そんなこと」 「そういう経験をするとね、イヤでも人を好きになるってどういうことか分かるわ」 「……分かんなくていいよ、そんなこと」 「ところでカードは選んだの? 占ってあげるから早くしなさい」 自分で長話を振っておいて、オネエはテーブルを叩いてうながしている。