……2分? 5分? そのくらいの時間、あたしはハル兄のにおいの中にいた。 あったかくて。安心して。 眠れそうでウレシイっていうよりも、 このまま朝までいれたら、どんなにシアワセだろう……なんて、 そんなことを思っている自分に戸惑いながら。 「……ハル兄、」 「うん?」 「……もう、いいよ。すぐに布団に入るから」 ハル兄の体温が、においが、カラダに残ってるうちに。 これ以上、戸惑いが大きくならないうちに。