……マズイ。非常にマズイ。 何か言わなくちゃと思うのに、息がつまって声が出ない。 とりあえず、離れなきゃ。 あたふたしながら顔を持ち上げると、やれやれとほほ笑んでいる瞳とぶつかった。 その距離、わずか20センチ足らず。 「うっ……」 「大人しくしてろって言ったろ? っていうかお前、葉っぱ付け過ぎ」 くくくっとお腹を震わせてから。 ハル兄の手が、あたしの髪にふわりと触れた。