「くそー、いいなぁ……」 頬杖をついて、寝顔を眺めてみる。 「眠れる森の王子様」――そんなお話があったら、今ここに寝てるハル兄が、まさにその人だろう。 組んだ長い指とか、 光に透ける茶色の髪とか、 チョウチョでも止まりそうな鼻先とか、 魔女好みしそうなノドボトケとか…… 「画になるなぁ……」 ホント、いつの間にこんなにカッコよく育ってたんだろう。 童顔のまま成長が止まってしまったあたしっていったい……とか思いながら、薄っすらと開いた唇に目が行った。