「すごいなー、眞緒。あとちょっとだぞ」 「うん!」 頼もしいなって、普通に思う。 あのころに帰っていくみたいだ。 大好きな、ハル兄の後ろを追いかけていたころに。 でも、 さっきの「ドキン」は、小さいころには味わったことのない感覚で。 ちょっとだけ、とまどってしまう。 笑いかけられる顔に。差し伸べられる手に。