「足をかけるところはちゃんと削ってあるから、そんなにきつくないぞー」 「うん、やってみるー」 滝音に負けないように声を張り上げて、ロープに手をかける。 「うう……怖い」 1m、2m、あとちょっと……ってところで気がゆるんだんだろうか、 「うわっ!!」 足を踏み外してしまって。 「ぎゃーっ! 落ちるーっ!」 必死でロープに食らいつく。けど滑る。 「た、助けて……」 ずるっと落ちかけたとき、がしっと腕をつかまれて。 びろーんっと伸びた猫状態で、ズリズリと持ち上げられた。