ジャケットの生地をぎゅっとつかんで、落ち葉の細い道を歩き出すと、かさかさと乾いた音が鳴る。 「はぐれんなよ?」 「はぐれないよ。1本道だもん」 「得体のしれないモノについていかないように」 「……怖いこと言わないでよ」 ははっと笑うハル兄の横顔は、楽しそうだ。