「結構楽しいぞ? 山を1周して戻ってくると、なんとも言えない爽快感がある」 「……まさに体育だね。運動だね」 ゆるい坂になっている遊歩道を進んでいくと、神社が見えてきた。 やっぱりお地蔵さまがたくさんいて、木々で陰った顔が、ちょっとだけ怖い。 「大丈夫かなぁ、あたし」 神社の脇に立って、奥に続いているほの暗い山道をそーっとのぞいていると、 「行くぞー」 「あ、待ってよっ」 先に歩きだしたハル兄に置いて行かれそうになって、あわててその背中に触れた。