「好きになった?」
「違う、、、と思う」
思うだけか、、、つまりはお気に入りを見つけた程度なのか?
江口はいっつもはっきりしない。
今までの経験から、恋に踏み込めない人格になってしまったのかもしれないな…
「明ちゃんっていう子で、すごく…綺麗な女の子だった」
思い出すようにまぶたを閉じているその顔は、やっぱりまだほんのり紅くて。
俺はやっぱりにやついてしまう。
「その子が、いたんだ」
「どこに?」
「昨日の店に」
「え、スタッフ?」
「うん、ほら…酔っぱらいにキレてた子」
あぁ!確かにスラッと綺麗系だったような…。



