バンドの新曲の話をしているだけで、いったいどのくらいの時間がかかったんだろう。 さっきまで無言でいた江口も、ちゃんと話し合いに参加しているから、あれ以上聞くのはナンセンスな気がした。 食事を終え、会計を済ませた俺達は、小林さんの車で送ってもらうことになっていたが、江口だけはバイクがあるから…と言って別行動になった。 「大嶋、、、」 「ん?」 「明日、話したいことがあるんだけど」 「了解、じゃあ明日な」 そして、俺は小林さんの車に乗り、我が家に帰ったんだ。