君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




クリスマスの夜、、、

俺達trapは、大成功を収めたライブを終わらせて、たった今帰る…そんな時だった。


「なぁ、大嶋。やっぱり見送りされんの?」

「まぁ、そうだろうな」

「俺、もうヅラ取りたいんだけど」

江口くん、それはマズいだろ。

すると、メンバーで先輩の小林さんが、江口の背中を叩いて言った。

「しょーがない。江口がもみくちゃにされる可能性が一番高いからな。俺達が出たあとにこっそり帰れよ」


「おっ、あざっす」


巷で有名になってきた俺達trapは、ライブをやると大概見送りがつく。
それが江口には苦痛なのだ。

…俺達の音をわかってるわけじゃねぇだろ…ってね。